外壁塗装の工程を写真で全部見せます!高圧洗浄から仕上げまで、実際の現場で解説!

外壁塗装をご検討中のお客様から、いちばん多くいただくご相談がこちらです。
「我が家は外壁塗装の何をすればいいんですか?」
この質問、ごもっともだと思います。
足場が組まれてシートで覆われてしまうと、中で具体的に何が行われているのかお客様からは見えません。見えないからこそ、工事が終わってから「あれで良かったのだろうか」と不安になる方もいらっしゃいます。
そこでこのページでは、私たちハチジンが実際の現場で撮影した写真を並べながら、外壁塗装の工程をはじめから終わりまで細かくご説明しようと思います。1978年の創業から調布を中心に施工してまいりましたが、そのなかで「ここを省く業者さんが本当に多い」と感じている工程についても、包み隠さずお伝えします。
- 外壁塗装の全10工程と、それぞれの目的
- 手を抜かれやすい工程と、その見分け方
- 戸建て住宅の一般的な工期と、雨天時の考え方
- 見積書・工程表のどこを確認すればよいか
外壁塗装は全部で10工程。まず全体像をご覧ください

細かく分ければもっと増えますが、お客様に把握していただく単位でまとめると、外壁塗装はおおむね次の10工程で進みます。
| 工程 | 内容 | 目安の日数 |
|---|---|---|
| 1 | 現地調査・お見積り | 着工前 |
| 2 | 近隣へのご挨拶 | 着工前 |
| 3 | 足場の設置・飛散防止シート | 1日 |
| 4 | 高圧洗浄 | 1日+乾燥1日 |
| 5 | 下地処理・コーキング打ち替え | 1〜3日 |
| 6 | 養生 | 1日 |
| 7 | 鉄部のケレン・錆止め | 1日 |
| 8 | 下塗り・中塗り・上塗り | 5〜10日 |
| 9 | 点検・手直し・お引き渡し | 1日 |
| 10 | 足場の解体・清掃 | 1日 |
合計すると、おおよそ10日から3週間ほど。ここで一点だけ、先にお伝えしておきたいことがあります。
工期が短いことは、必ずしも良いことではないんです。むしろ「早くて安い」を業者から強調された場合は、少し立ち止まっていただきたいと思います。
塗装は、塗料を塗り重ねる間に必ず乾燥時間が必要です。この時間はメーカーが塗料ごとに定めているもので、職人の腕前で縮められるものではありません。
工期を詰めるということは、多くの場合乾燥時間か下地処理のどちらかを削っているということになります。
その差は見た目にはすぐには現れません。
しかし1年、あるいは数年経ってから、汚れの付きやすさや塗膜の剥がれというかたちで確実に出てくるんです。だからこそ、まずは塗装の工程を知っていただく意味があると私たちは考えています。
【工程1〜2】現地調査とご近所へのご挨拶

まずは、お住まいを実際に見せていただくところから始まります。
外壁の材質(サイディングかモルタルか、あるいはタイルか)、傷みの出ている箇所、コーキングの劣化具合、屋根材の種類と状態、雨樋や破風板といった付帯部の状況。
これらを一つずつ確認して、はじめて「どの塗料をどう塗るか」が決まります。
逆に申しますと、建物を見ずに金額のお見積もりを出すことは出来ないんです。
「他業者から『今ならキャンペーンで一式◯◯万円』という営業を受けて頼んだものの、最後に多額の追加請求をされた。」というご相談を何度もいただいておりますが、やはり建物を見ずに出た金額には、根拠がないということになります。
ご近所へのご挨拶は、施工店(私たち)の仕事です
着工前には、両隣とお向かい、そして裏手のお宅にご挨拶に伺います。
足場を組む音、高圧洗浄の水しぶき、塗料のにおい、職人の出入り。どうしてもご迷惑をおかけすることになるからです。
ここをお客様任せにする業者さんもいらっしゃいますが、工事の中身を説明できるのは施工する側です。私たちが伺い、工期とおおよその作業時間をお伝えしています。長くお住まいになるのはお客様ですから、ここは丁寧にやるべきところだと思っています。
【工程3】足場の設置と飛散防止シート

足場は、職人が安全に、そして安定した姿勢で作業するために組みます。塗装の品質は「どれだけ丁寧に塗れるか」で決まりますが、体勢が不安定なところで丁寧な仕事はできません。
あわせて、建物全体をメッシュ状の飛散防止シートで覆います。高圧洗浄の水や塗料の粒子が、ご近所のお車や洗濯物に飛ばないようにするためのものです。

「足場代はサービスします」というご提案を受けた、というご相談をいただくことがあります。
ただ、足場は組み立てと解体に人手と重量物の運搬を伴う、はっきりと費用のかかる工程です。無料になるということは、その分がどこか別の項目に含まれているか、あるいは足場そのものが簡略化されている可能性があります。見積書の内訳をご確認なさってみてください。
こうした訪問営業でよくある言い回しは、『魅力的な営業文句に要注意!』のページで、実際にお客様が経験された事例とあわせてご紹介しています。
【工程4】高圧洗浄——ここを省かれると、数年で剥がれます

上の写真をご覧ください。
ノズルが通ったところと、まだ通っていないところで、色がまるで違います。この差が、長年のあいだに積もった汚れ、コケ、そしてチョーキングと呼ばれる古い塗膜の粉です。
塗料は、この粉や汚れの上には定着しません。粉の上に新しい塗料を乗せれば、粉ごと剥がれていくことになります。そのため、「塗った直後は綺麗に見えたけど、数年後にもう塗膜が浮いてきてる…」そんな原因の多くはここにあるんです。

洗ったあと、乾かす時間が必要です
洗浄そのものは1日で終わることが多いのですが、そのあと建物を乾かす時間が要ります。
外壁の内部に水分が残ったまま塗装すると、閉じ込められた水分が塗膜を内側から押し上げ、膨れや剥離の原因になってしまうんです。
乾燥には一般的には丸1日程度、季節や日当たりによってはそれ以上かかることもあります。
【工程5・7】下地処理とコーキング、そして鉄部の錆止め

「下地処理」。 ここが、外壁塗装でいちばん差の出る工程だと私たちは考えています。
ひび割れ(クラック)があれば、幅に応じて補修材を充填します。塗膜が浮いている箇所は、いったん削り落とします。サイディングの継ぎ目やサッシまわりのコーキングが痩せていたり切れていたりすれば、古いものを撤去して新しく打ち直します。
コーキングについては「増し打ち」といって既存の上から重ねる方法もありますが、劣化が進んでいる場合は撤去してから打ち直す「打ち替え」のほうが確実です。
どちらを選ぶかは状態次第ですので、現地調査のときにご説明しています。
鉄部は、削ってから錆止めを塗ります
階段の手すり、面格子、門扉、雨戸の戸袋、庇の鉄骨。こうした鉄部は、外壁とは別の手順を踏みます。まずケレンといって、浮いた旧塗膜と錆を工具や研磨材で削り落とし、そのうえで錆止め塗料を入れます。
上の写真は、面格子を一本ずつ刷毛で塗っているところです。手間はかかりますが、ここを飛ばすと内側から錆が進行し、せっかく塗った塗膜を押し上げてしまいます。
鉄部は面積が小さいぶん、見積書から抜け落ちやすい項目でもあります。
下地処理は、塗ってしまえば見えなくなる工程です。しかし、ここに時間と手間をかけているかどうかで、10年後の姿が確実に変わってくる非常に重要な工程です。
何事も大事なのは「始めの基礎部分」です。基礎となる調査と下地処理をしっかり行えば、そのあと長年にわたる品質も確実なものになります。
【工程6】養生 ~地味ですが、仕上がりの美しさを決めます~
窓ガラス、サッシ、玄関ドア、給湯器、エアコンの室外機、植木、そしてお車。塗料が付いては困るものを、ビニールとテープで覆っていきます。
これが「養生」です。
地味な作業ですし、お客様から見れば「まだ塗り始めないのか」と感じられるかもしれません。ただ、養生の精度は塗装の輪郭の美しさにそのまま出ます。
塗装面と非塗装面の境目がまっすぐ通っているか。ここは仕上がりを見るときの一つの目安になります。
なお、養生中は窓の開閉が制限されます。工期のあいだの生活で気になる点があれば、遠慮なくお申し付けください。開けられるようにしておく窓を打ち合わせることもできます。
【工程8】下塗り・中塗り・上塗りの3回塗り

塗装は3回塗りが基本です。それぞれ役割が違います。
シーラーやフィラーと呼ばれる下地専用の塗料を塗ります。外壁と仕上げ塗料を接着させる役割と、下地の吸い込みを止める役割があります。ここを省くと、上に塗った塗料が下地に吸われてしまい、本来の性能が出ません。
仕上げ塗料の1回目です。色を乗せ、必要な塗膜の厚みを確保していきます。
仕上げ塗料の2回目。色ムラをなくし、塗膜を規定の厚さに整えます。塗料メーカーが定める性能は、この規定の厚みが確保されてはじめて発揮されます。
そして各回のあいだには、必ず乾燥時間を挟みます。
この時間はメーカーが塗料ごとに指定しており、気温や湿度によっても変わります。ここを守らずに塗り重ねると、塗料が本来の性能を発揮しません。
3回塗ったかどうかだけでなく、間隔を空けたかどうかが重要となります。
塗料の種類やグレードによる違いについては、『外壁塗装とは』のページで基礎からご説明しています。断熱塗料をお考えの方は『断熱塗料ガイナのご説明』もあわせてどうぞ。
吹付と手塗り、両方を使い分けます

広い壁面や屋根は、スプレーガンによる吹付が向いています。均一な塗膜をつくりやすく、作業も効率的です。

一方で、目地の入ったタイル調のサイディングや、サッシまわり、雨樋、細かな付帯部は手塗りです。ローラーと刷毛で一つずつ塗り込んでいきます。時間はかかりますが、こうした部分こそ仕上がりの印象を左右します。
どちらか一方が優れているという話ではなく、面ごとに適した工法を選ぶということです。現場では両方を使い分けています。
職人が実際にどう動いているかは、『現場風景』のページでもご覧いただけます。
【工程9〜10】点検、手直し、足場の解体
塗り終わったら、足場があるうちに点検します。
塗り残し、養生を剥がした際のはみ出し、付帯部の塗り忘れ。足場を解体してしまうと、高所の手直しには再び足場が必要になります。この順番は動かせません。
気になる箇所があれば、この段階で何なりとお申し付けください。私たちが良しとしても、お住まいになるお客様が納得されていなければ意味がないと考えています。
ご確認をいただいてから、足場を解体し、周囲を清掃してお引き渡しとなります。
写真で見るビフォーアフター
実際にハチジンで施工させていただいたお住まいです。同じ角度から撮影しています。
外壁・屋根の塗り替え


屋根の塗り替え


もう一邸、外壁と屋根の塗り替え


このほかの施工例は、『外壁塗装施工例紹介』のページにまとめてあります。塗り替えの色選びの参考にもしていただけると思います。
工期はどのくらい? 雨が降ったらどうなりますか
一般的な戸建て住宅で、おおむね10日から3週間ほどをいただいています。建物の大きさ、傷みの程度、付帯部の量、そして天候によって前後します。
雨が降った日は、塗装作業を止めます。濡れた面に塗料を塗ったとしても塗料が密着しないためです。
ですので雨天は工期に含まれず、そのぶん後ろにずれるとお考えください。梅雨の時期や秋の長雨にかかると、当初のご案内より延びることがあります。
「雨でも工事を進めます」という業者がいれば、それは品質のうえで無理をしていることになります。
私たちは、延びる旨をご連絡したうえで止めます。お待たせして申し訳なく思いますが、こればかりはご理解をお願いしております。
工程表と見積書、ここだけは確認してください
ここまでお読みいただいた方に、実務的なチェックポイントをお伝えします。相見積もりを取られる場合にもお使いいただけます。
①「外壁塗装工事 一式」で終わっていないか
工程ごと、面ごとに項目が分かれているのが本来の形です。一式表記では、何が含まれて何が含まれないのかが判断できません。
②塗料のメーカー名と商品名が書かれているか
「シリコン塗料」だけでは、どのグレードの何を使うのか特定できません。
③下塗り・中塗り・上塗りが分けて記載されているか
3回塗りであることが読み取れるかどうかです。
④高圧洗浄、下地処理、コーキング、養生、足場が項目として立っているか
この5つが見当たらない見積書は、含まれていない可能性があります。
⑤塗装面積(平米数)が書かれているか
面積の根拠がないと、金額の妥当性を比べようがありません。
⑥付帯部の範囲が明記されているか
雨樋、破風板、軒天、水切りなど、どこまで塗るのかをご確認ください。
お手元の見積書でご不明な点があれば、他社様のものでも構いませんので、お問合せページからお気軽にご相談ください。見方をご説明いたします。
よくいただくご質問
- 工事中、家にいなければいけませんか?
-
ずっといていただく必要はありません。ただ、着工日と足場の設置日、色を決める打ち合わせ、そして完了時の確認には、できればお立ち会いいただけると安心です。ご都合はあらかじめ伺います。
- 洗濯物は干せますか?
-
塗装期間中は、外干しはお控えいただいています。塗料の粒子が付着する可能性があるためです。「この日から外干しできます」という目安をお伝えしています。
- 塗装に向かない季節はありますか?
-
塗料には施工可能な気温・湿度の条件があり、真冬の低温時や湿度の高い日は作業を止めることがあります。ただ、条件を守れば通年で施工は可能です。「この月は絶対にだめ」というより、天候を見ながら進める、とお考えください。
- 職人さんへのお茶出しや差し入れは必要ですか?
-
お気遣いは無用です。職人は各自で飲み物を用意しております。お気持ちだけ、ありがたく頂戴いたします。
- 近所に塗料のにおいは出ますか?
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使用する塗料によります。水性塗料はにおいが比較的少なく、溶剤系はにおいが出ます。周囲の状況に応じて塗料を選ぶこともできますので、ご心配な場合はご相談ください。
- 調布市の助成金は使えますか?
-
調布市には、外壁塗装そのものを対象とした助成制度はありません。ただし断熱性能を高める改修については、市の省エネルギー設備等導入補助金の対象となる場合があります。年度ごとに受付期間と予算枠が決まっておりますので、ご検討中でしたら早めにご相談ください。(制度の内容は、調布市の公式サイトで最新のものをご確認ください。)
調布市・府中市で外壁塗装をお考えの方へ

ハチジン(八陣建設)は、1978年の創業から調布を中心とする武蔵野・多摩地域で施工してまいりました。一級建築士事務所であり、耐震診断士事務所でもあります。
ここまで工程を細かくご説明したのは、比べていただきたいからです。他社様のご提案と並べて、どの工程がどう書かれているかを見ていただければ、判断の材料になると思います。
また当社では毎月、「専門家に何でも聞ける無料相談会」を開いています。他社様のお見積りを持ち込んでいただいても構いませんし、「まだ塗り替えの時期なのか分からない」という段階でのご相談も歓迎です。コールセンターまたはご相談フォームよりご予約ください。
どうぞ私達「はちじん」に何でもお気軽にご相談ください。
(私たちがどんな考えで住まいに向き合っているかの詳細は、『ハチジンのこだわり』のページにもまとめてあります^^)